Blog

膀胱炎について


こんな症状があったら・・・
・頻尿(何回もトイレに行く)
・排尿時に痛がる
・尿が出づらい
・血尿・濁り
・尿が臭い
・トイレ以外の場所で排尿する
など
これらは膀胱炎になっている時に起きる代表的な症状です

原因は?

①細菌感染
代表菌:大腸菌やブドウ球菌
犬の膀胱炎の中では最も多く尿道を経由して感染します。
一般的に尿道が細く長いオスよりも、尿道が太く短いメスに発症しやすい傾向があります。
細菌繁殖により膀胱内のpHが上昇すると、膀胱結石の原因となる砂状の結晶が尿中へ出ることもあります。

②膀胱結石・結晶
細菌繁殖により膀胱内のpHが上昇すると、膀胱結石の原因となる砂状の結晶が尿中へ出ることもあります。
結晶や結石による膀胱への刺激により膀胱壁が傷つき膀胱炎になっている場合もあります。

③膀胱腫瘍・ポリープ
特に犬では移行上皮癌が多いです。

④特発性(原因不明)
猫の膀胱炎の原因の6割を占めます。
原因が完全に明らかになっていなかったり、メカニズムが複雑で証明するのが難しい猫の膀胱炎の総称です。
ストレスが原因の1つとして考えられています。
・トイレ(掃除、数、場所、形などが適してない)
・飲水量が少ない
・生活環境の変化(例:引っ越しなど)
・臆病、神経質(ストレスの感じやすさ)
現段階では有用な検査や特効薬は見つかっていませんが、再発しやすいためストレス対策をできる範囲で根気よく続けることが大切です。

予防
・排尿を長時間我慢させない
・十分な飲水をできるようにする
・定期的な健康診断(尿検査含む)
・早期発見・早期治療
・清潔な飼育環境
など
あまり水を飲まない子や、排尿回数が極端に少ない子、日常的におしっこを我慢してしまう子では膀胱に尿が長い時間たまることで細菌が繁殖し、感染を起こしてしまうことがあります。

最後に
膀胱炎は再発や慢性化することが多く、他の泌尿器系の病気を引き起こすこともあります。
治療しても短期間で再発する、または治療に反応しにくい膀胱炎の犬では、他の大きな病気が隠れている可能性があります。
健康診断の際に尿検査を行うことで気づきにくい膀胱炎を発見することができることもあります。
排尿などに異常がみられたらすぐに動物病院を受診しましょう。


中野区、中野、中央、本町、新中野、杉並区、南台、和泉、和田、堀ノ内、の方は往診もいたします。

「犬の健康管理・予防」の記事

noimage

犬や猫が「吐いた」

「吐く」は2種類ある 「吐く」とは2種類あります 胃や腸の中にあるものを口から出すことを...
noimage

ブラッシング

なんで必要なの? 抜け毛・毛玉予防 ブラッシングをすることで毛並みを綺麗に整えることが出来ま...
noimage

ワンちゃんの見えてる世界って!?

わんちゃんと人では見える世界が違います! 視力は、0.2~0.3程度 30㎝~1m以内であれ...
noimage

歯ブラシの選び方🦷

〈はじめに〉 歯垢や歯石が溜まると口臭の原因や歯周病の原因となり、進行すると抜歯が必要にな...
noimage

膀胱炎について

こんな症状があったら・・・ ・頻尿(何回もトイレに行く) ・排尿時に痛がる ・尿が出づらい...
noimage

歯磨きのコツ🦷

〈口を触られることに慣れよう〉 わんちゃんの口を触ることは歯磨きをするために必要です わんち...

最新の記事

noimage

犬の胆嚢粘液嚢腫(たんのうねんえきのうしゅ)について

まず胆嚢とは、肝臓から分泌される胆汁を一時的に貯蔵するための小さな袋状の器官です。 胆汁は消化酵素を...
noimage

猫の尿道閉塞について

《病態》 膀胱から体外に尿を排出する経路である尿道が閉塞し、排尿困難になることを尿道閉塞症と呼びます...
noimage

犬の膀胱結石(尿石症)について

《尿路結石とは》 尿中に含まれるミネラル成分(カルシウム、マグネシウム、リンなど)や有機物が凝縮し大...
noimage

膝蓋骨脱臼(通称パテラ)について

《病態》 膝蓋骨(しつがいこつ)とはいわゆる『膝(ひざ)のお皿』で、膝の直上に位置する骨の1つです。...
noimage

犬の挨拶🐶

犬同士の挨拶って? ⇒犬同士の挨拶は、お互いにお尻を嗅いだり、鼻と鼻をつけるようにして嗅ぎ...
noimage

マイクロチップ

マイクロチップは外れることのない「小さな名札」です📛 皮下に装着する為首輪や名札のように外...